学習塾、どう選ぶ?

学習塾の種類

学習塾は大きく分けて、集団指導塾と個別指導塾があるという認識だと思います。これは人数のくくりで考えた場合です。受験に特化した進学塾、補習に特化した学習塾と考えることもできます。これはレベルのくくりで考えた場合です。
その他、家庭教師や自立支援塾などがあります。どれが正解というのはありません。お子様に合うものを選びましょう。

よくある間違い3つの注意点

注意点1、人数が変われば成績が上がるわけではない。「前の塾は集団塾だったので…、でも個別指導なら…」ということはありません。その理論でしたら、最初から1対1の家庭教師を頼めば必ず成績が上がることになります。なぜそうしないのでしょう。そんなことはないからですよね?

注意点2、有名だから成績が上がるのではない。チラシ、テレビCM、お友達の口コミ、口コミサイト、しか情報源がないと、その時点で失敗する可能性が大きくなります。有名塾チェーンでも、そこの責任者が違えば力量が変わります。また、もともと成績優秀な子を特待生として割引や無料待遇した場合、その子1人で複数出した合格実績は、その塾の講師の力でしょうか?よく考えてみましょう。

注意点3、価格で選んではいけない。安いから成績が上がらない、安いけど上がった、高いけど上がらない、高いけど上がった、どれもあり得ることです。こっちの塾のほうが高いだの安いだのは、数字の大小がわかれば小3の子どもでも判断できます。2万5千円の上がらない塾より、3万円の上がる塾のほうがいいですよね?

学習塾の選び方3つのポイント

ここで問題になるのが、お子さんに合う学習塾の選び方を知らないということです。「うちの子は内気で手を挙げられないから個別指導塾」「うちは値段が安いから集団指導塾」「うちは、良い高校に進学させたいから進学塾」「うちはテストで平均点以上は取ってほしいから補習塾」「あまりにも成績がひどいから家庭教師」という考え方では安易ですね。いくらなんでも成績アップの根拠がなさすぎますよね。
その塾が生徒何人対先生何人のシステムかどうかと、成績アップは全く関係ありません。集団指導塾から個別指導塾に変えれば1人当たりの人数が変わるから成績が上がる、などというのは幻想です。また距離や知名度で選べばいいというものでもありません。

ポイント1は、どのような理念で指導をしている学習塾なのか?ということです。指導理念に正しいや間違いはありません。例えば、トップ校に受験合格させるという理念であればそれでいいし、自分で問題が解けるようにするという理念であればそれでいいです。いろいろなタイプの学習塾があっていいと思います。ただ、確認だけはしておいてください。

ポイント2は、どのような指導法なのか?です。「1対2で指導している」ということではありません。これは人数システムの話です。指導法とは、「自分で問題を解けるように、安易に解法は教えず、自ら読ませ、考察させ、解かせ、分析をさせる」などです。私は、自分で問題が解けるようにするという理念があるので、このような指導法になります。東大に進学させるのが理念であれば、東大出身の講師のみを配置し、解法を徹底的に教え込めばいいでしょう。つまり、ポイント1の理念とポイント2の指導法はリンクしている必要があります。

ポイント3は、その教室の責任者の経歴です。経歴とは○○大学卒などというものではなく、これまでの人生でどのような経験をしてきているのか?です。当然、経験値が多いほうがいいです。その分、子どもたちに話せる話題が豊富ということになります。なんとなく高校、大学と進学し、みんな就職するから、とりあえず学習塾に就職し、そのままダラダラと10年の歳月が流れました、みたいな大人が、子どもたちに夢を語れますか?

まとめ

学習塾を探すなら、親もそれなりの勉強をする必要があります。また、教育書などは読んでいますか?偏差値教育の時代は終わります。近いうちにAIにより現存の仕事の半数が無くなると予想される中、70年前と同じ教育を展開しているような人は時代遅れです。塾や学校に頼るのではなく、お子さんにとってベターな選択ができるよう、親が知識を身につけなければいけません。今は情報化社会です。書籍などから容易に最先端の情報を入手できます。子どもが生きる10年先や15年先を考えながら、環境を与えてあげてください。

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